【翻訳】レッド・デック・(本当に)ウィンズ
【翻訳】レッド・デック・(本当に)ウィンズ
PVによる赤単解説です。
原文:Red Deck Really Does Win by Paulo Vitor Damo da Rosa
https://www.channelfireball.com/articles/red-deck-really-does-win/

以下訳


 赤単はPT破滅の刻で非常に人気のデッキだったが、構築内容は様々なバリエーションがあった。ヤン・ウィンチャンのように《焼夷流》と《集団的抵抗》でバーンルートを備えたものや、サム・ブラックのように21枚の土地とカルトーシュでより軽く手数を増やしたタイプもあった。僕らはというと、24枚の土地、チャンドラ、そして《削剥》でより盤面で有利を築くタイプにした。確かに僕らのリストも砂漠とハゾレトで対戦相手を焼き切るポテンシャルはあるが、それは目指す勝ち方ではない。

どのリストも一長一短だが、以下が赤単の「核」だろう。

4《ボーマットの急使》
8他の1マナ
3《航空船を強襲する者、カーリ・ゼヴ》
4《地揺すりのケンラ》
4《アン一門の壊し屋》
3-4《熱烈の神ハゾレト》
1-2《反逆の先導者、チャンドラ》
8火力呪文
23-24土地

そして僕らのリストはこうなった
クリーチャー26
4 《ボーマットの急使》
4 《ファルケンラスの過食者》
4 《村の伝書士》
4 《地揺すりのケンラ》
3 《航空船を強襲する者、カーリ・ゼヴ》
4 《アン一門の壊し屋》
3 《熱烈の神ハゾレト》

呪文10
4 《ショック》
4 《削剥》
2 《反逆の先導者、チャンドラ》

土地24
14《山》
4《ラムナプの遺跡》
4《陽焼けした砂漠》
2《屍肉あさりの地》

サイドボード
2 《ピア・ナラー》
2 《砂かけ獣》
2 《栄光をもたらすもの》
2 《チャンドラの敗北》
1 《チャンドラの誓い》
2 《粗暴な協力》
2 《霊気圏の収集艇》
2 《反逆の先導者、チャンドラ》



カード選択

ボーマットの急使4枚、ファルケンラスの過食者4枚、村の伝書士4枚、損魂魔道士0枚
 《ボーマットの急使》は最高の1マナだ。このカードは強力というだけじゃなく(とある試合では1体のボーマットで6枚のカードを引くこともあった)、キャストするのが最も容易でもあるんだ――無色しか出ない土地が6枚入っているから、赤マナ源が1つしかないという状況はそこそこ起きる。ボーマットを採用することで、たとえ無色土地があっても2ターン目までに1マナスペルを3回キャストできるんだ。
 他の1マナはそれぞれ異なった状況で優れているから、ボーマット程すんなり評価は下せない。《村の伝書士》は速攻があり、他の1マナクリーチャー2枚が出た時は0点なのに対して、これは即座に1点のダメージを与えられる。さらに、裏返った伝書士はとても強力だ。このデッキは「ブロックできない」効果が満載だから、クリーチャーに威迫が付くことで、実質的にブロックされなくなるんだ。伝書士は青白モニュメントや青白ギフトのような1/2は多いが2マナが少ないデッキに対してとても有効で、さらに青赤コンに対しても裏返りやすいという意味で良い働きをする。しかし赤単ミラーだと最悪で、ゲームの早い段階で赤単がスペルをキャストせずにターンを渡すことなんて殆どないし、たとえ裏返ったとしても1ターンに2つ以上のスペルをキャストしてすぐに表返ってしまうからね。
 一般論として、伝書士は後手より先手の方が輝く。なのでサイドボードする際には、後手なら抜いて、逆に先手なら残しておくべきだろう。
 《ファルケンラスの過食者》はどんな相手にも同じような働きをするという意味で、平均的な1マナカードだ。飛び抜けて素晴らしいということは決してないが、同時に飛び抜けて悪いということもない。《スレイベンの検査官》や《残忍な剥ぎ取り》といったタフネス2のブロッカーと相打ちできるし、相手のブロッカーを除去できれば(このデッキでは容易だ)かなりのダメージを叩き出してくれる。
 《損魂魔道士》はミラーマッチで最高のカードだ。ボーマットや伝書士を一方的に討ち取れるし、2体並べばカーリをダブルブロックでき、時々大きくなったりもする。そして最も重要なのは、赤単でハゾレトに対処できる唯一のカードということだ。ハゾレトはミラーで最も重要なカードで、火力呪文を-1/-1カウンターに変換してそれに対処できるようになるというのは、とても大きなアドバンテージだ。サイドボード前にそれができるのは《集団的抵抗》だけだが(もしくは火力を2枚組み合わせる)、サイズを小さくするだけでも十分かもしれない。サイドボード後なら損魂魔道士と《チャンドラの敗北》と組み合わせてたった2マナで対処できるようになる。
 PTで赤単が最大勢力になると予想はしていたけど、正直ここまで多いとは思っていなかった。青赤コンや青白デッキ(モニュメントやギフト)はもっと多いと予想していたから、伝書士と過食者を4枚採用したんだ。(※訳者注:原文では「損魂魔道士4」となっていましたが、明らかに文脈に沿わないので「過食者4」の誤植と判断しました。)

カーリ・ゼヴ3枚
 《航空船を強襲する者、カーリ・ゼヴ》は素晴らしく、もし伝説じゃなかったら間違いなく4枚採用したいカードだ。3点クロックで、《ショック》や《コジレックの帰還》で除去されず、全てのダメージを防ごうと思ったら3体ものブロッカーが必要なので、とてもブロックし辛い。問題はブロックし辛いうえに幾つかの除去に耐性があるために、いつまでも死なないといことだ――2ターン目にプレイしたカーリが、ゲームが終わるまで死んでないということはよくある。すなわち、複数のカーリをドローしたくないということだ。なので僕は3枚が限界だと思うが、2枚しか採用しないのは間違いだ。

ショック4枚、削剥4枚、焼夷流0枚、集団的抵抗0枚
 早い段階で僕らはこの環境の赤単は必ずしもバーンデッキではないと判断した――クリーチャーが強力で打点が高いので、殆どの状況で火力を攻撃を通すための除去として使うことになる。その結果、僕らは相手のクリーチャーを除去するのに最も有効な除去を採用することにした――たとえ本体火力を犠牲にしても。そういったわけでメインに《削剥》と《ショック》を入れたんだ。僕らはギフトデッキがもう少し多いと想定していたので、アーティファクト破壊を入れるのは理に適っていたんだ。
 多くの赤単が《焼夷流》をメインにし、《削剥》をサイドに下げているが、《削剥》はメインにするのが正解だと思う。本体3点がないことによって数パーセントのゲームに負けるかもしれないが、サイド枠が4つ空くことで得る恩恵の方が大きい。そしてその枠に、僕らはより多くのミラー対策を積むことができたんだ。通常の赤単は、サイドボードに無駄になるかもしれない枠があっても気にしないが(赤のサイドボードの選択肢は酷いものだからね)、今の選択肢はとても良い。だからいくつかのマッチアップで僅かに効く程度のサイドカードを採用してる枠はない。

ハゾレト3枚、チャンドラ2枚
 赤単に手をつけて僕らが真っ先に行ったのは、3~4枚目のハゾレトを加えることだった。多くのリストが1~2枚しか採用していなかったが、ハゾレトがあまりに強力だったので、僕らは全く理解できなかった。誰も彼女を殺せないし、ハゾレトを引けたかどうかで勝率に大きな差があったんだ。さらに予想外の利点として、カードが1枚少なければハゾレトを1ターン早く走らせることができるので、マリガンを通常より緩和してくれる。
 PTが近づくにつれ、BG及びゾンビとの試合を増やした。その結果これらのマッチアップではチャンドラが必要という結論に至った。僕らはカリタスを倒す手段が必要で、チャンドラは4枚目のハゾレト(通常ならこちらの方が優れている)を押しのけて採用するのに十分強力だった。
 ハゾレトがチャンドラよりも重要なのは赤単ミラーだけで、僕らはそのマッチアップには自信があった。というのも僕らのリストは4枚目のハゾレト無しでもミラーに強い構成だったし、現実ほど赤単は多くないだろうと踏んでいたんだ。なのでハゾレト4枚、チャンドラ1枚ではなく、ハゾレト3枚、チャンドラ2枚でいくことにした。

土地24枚
 これが他の赤単との最も大きな違いだ。大抵は23枚で、サム・ブラックはさらに少ない21枚だ。この赤単はこれまでの多くのアグロデッキよりも土地を上手く活用できるデッキだと思う――ハゾレトで余分な土地を処分できるし、砂漠もあり、《地揺すりのケンラ》は6マナとしても活用できる。多少フラッドしても許容できるが、逆に早い段階でのスクリューは許容できない。ハゾレトのようなカードを抱えながらランドセットできないのはとても苦痛だし、それによってキャストが遅れるだけならまだしも、手札が多いと動き出すのも遅くなってしまう。そういうわけで僕らはマナスクリューがなるべく少なくなるように調整したんだ。


サイドボード

 赤単のサイドボーディングで最も重要なのは柔軟性だ。確かにサイドボードガイドに従うことはできる。しかし赤は特に多くのバージョンがあるから、対戦相手の行動を見てしっかりと適応しなければならない。例えば、セス・マンフィールドに対してするサイドボーディングと、ヤン・ウィンチャンに対してするサイドボーディングでは、同じ赤単なのにデッキにあるカードは10枚も異なる!さらにデッキリストが分からないスイスラウンドで当たった時などは、サイドプラン自体が異なったものになる。
 勿論咄嗟に適応したのは僕らだけじゃない。スイスランドでサム・ブラックと当たった時、ゲーム2で僕のサイドプランを見て、彼はゲーム3ではサイドボーディングを全て変えたんだ。もし君が赤単をプレイするならこれをできなければならない。なぜならあるバージョンに有効なカードも別なバージョンに対しては全くの役立たずになるからだ。
なので以下に述べるのは一般的な用法だ。

砂かけ獣2枚
 《砂かけ獣》の能力を活用するには砂漠カードを10枚ほど採用する必要があるが、条件さえクリアしてしまえばこれは素晴らしい働きをする。3/3は悪くないサイズで、特に《ショック》や《マグマのしぶき》、リリアナ、《致命的な一押し》をよく見る環境なら尚更だ。そして3点能力では、厄介なカーリ・ゼヴや《ハンウィアー守備隊》といった倒したいクリーチャーは殆ど除去できる。砂かけ獣はミラーではチャンドラよりも遥かに強力で、サイドボード後の「重くいこう」プラン(Genesisの方が僕らのプランより重かったから、後に「ミッドレンジでいこう」に変わったけど)に必要不可欠なカードだ。

チャンドラの敗北2枚
 1マナインスタントで他の赤単デッキのほぼすべてのカードに対処できるのは笑っちゃうくらい軽い。僕らはミラーマッチでチャンドラは弱いと判断したが、他のプレイヤーはそうではなかったので、たとえ忠誠値が5になってもこれ1枚で対処できるのは素晴らしかった。さらにカーリ・ゼヴや、砂かけ獣、ハンウィアー守備隊、そして栄光をもたらすものにも対処できる。ただしボーマットと永遠化したケンラには効かないので注意が必要だ。

粗暴な協力2枚
 僕らはこのカードを全くテストしなかったが、PTの前日に入れることにした。主に《地下墓地の選別者》や《膨れ鞘》といった突破するのが難しいカードや、青白モニュメント、そして赤単ミラーの回答としての採用だ。もし相手の場に《ハンウィアー守備隊》と山ほどのタフ1クリーチャーがいるなら、これはとても強力だ。しかし守備隊ではなく損魂魔道士を相手がプレイしてきたら、それほど良いカードではない。

反逆の先導者、チャンドラ2枚
 これはゾンビとBGに対して最高のカードで、青赤コンに対しても同様だ。多くの場合、これをプレイする時は盤面を更地にしておくべきだ。もし有利でないなら、相手がそこから挽回するのはとても困難だろう。

チャンドラの誓い1枚
 僕らは《巻きつき蛇》やゾンビロードを倒す手段を必要としていて、これの後にチャンドラをプレイすれば相手のリリアナも落とせるから、これはまさに最高のカードだった。ただ、《木端+微塵》はカリタスや昂揚した残忍な剥ぎ取りを除去できるから、そちらの方が優れている可能性もある。剥ぎ取りはそこまで気にする必要もないが、カリタスは厄介なので、それに対処できるカードがあるのは悪くない。

栄光をもたらすもの2枚
 「ミッドレンジでいこう」プランの一角を担っている。《闇の掌握》を握られていないなら、黒いデッキに対してとても効果的だ。通常であれば赤単相手にこれをサイドインしないが、トップ8では速攻4点は他の効くか分からない除去よりセスのバージョンには有効だろうと思ったのでサイドインした。また、準決勝のヤン・ウィンチャンに対してもサイドインした。なぜなら彼のデッキには《チャンドラの敗北》が1枚も入ってなかったからね。ただ彼のサイドボードプランを理解してからは先手で入れるのはやめたよ。

霊気圏の収集艇2枚
 収集艇はもし生き残ればミラーマッチで最高のカードだ。皆《削剥》をプレイしている(すべき)から、マナとカードを損なう時もあり、それは最悪だが、もしそうならなかったら、それはもうすごいことになる。3/5飛行は何でもブロックできるし、何も気にせずアタックできる。絆魂はデカいし、対戦相手のブロックできなくする能力にも引っかからない――搭乗するまではクリーチャーじゃないからね。対ゾンビでも、除去耐性がありブロックされないのでとても強力だ。

ピア・ナラー2枚
 ピアは完全なミラー用だが、ミラーで素晴らしい働きをする。タフネス1のクリーチャーは山ほどいるから、トークンはカード1枚分の働きをするし、収集艇に搭乗もでき、収集艇をパンプして絆魂を増大させることも可能だ。準決勝で、セスがトークンに《マグマのしぶき》を複数回使ったことが、いかにこのマッチアップでピアが強力かを物語っている。


大まかなサイドボードプラン

赤単
(しつこいようだけど、これは暫定的なプランだ。相手がどういったバージョンかに大きく左右される。なのでこれは相手のデッキがどのバージョンか全く分からないという場合のプランだ)
Out
4《村の伝書士》
4《アン一門の壊し屋》
2《反逆の先導者、チャンドラ》
In
2《粗暴な協力》
2《ピア・ナラー》
2《チャンドラの敗北》
2《砂かけ獣》
2《霊気圏の収集艇》
もしさらにサイドインしたいものがあるなら、《削剥》を何枚か抜いても良いだろう。しかし収集艇を採用する人が増えるだろうから、僕だったらそれはしないけどね。

ゾンビ
Out
3《熱烈の神ハゾレト》
4《村の伝書士》
2《ファルケンラスの過食者》
In
1《チャンドラの誓い》
2《反逆の先導者、チャンドラ》
2《栄光をもたらすもの》
2《砂かけ獣》
2《霊気圏の収取艇》
ハゾレトは《闇の掌握》や《闇の救済》で対処されてしまうから、対ゾンビではあまり良くない。他の4~5マナのカードの方が良い働きをするし、あまり多くの重いカードをいれていしまうと、デッキがノロくなってしまう。確かにデッキを重くはするが、ターン4までにスペルをキャストしなきゃいけないからね。

BG巻きつき蛇
先手
Out
2《ファルケンラスの過食者》
2《ショック》
1《熱烈の神ハゾレト》
In
1《チャンドラの誓い》
2《反逆の先導者、チャンドラ》
2《栄光をもたらすもの》

後手
Out
4《村の伝書士》
1《熱烈の神ハゾレト》
In
1《チャンドラの誓い》
2《反逆の先導者、チャンドラ》
2《栄光をもたらすもの》
ライフレースになることは少ないから、収集艇はこのマッチアップでは有効ではない。相手が殴るのはクリーチャーが馬鹿デカくなった時だから、3~6点のライフゲインは大して関係ないんだ。もし相手が《残忍な剥ぎ取り》を採用していなかったら、《ショック》は数枚、もしくは全部抜いて良いだろう。


小技

・複数の1マナが初手にある時は、数ターン先まで考えてどのカードを先に出すか考えておくこと。ダメージの高さは、「裏返ってそのままの伝書士>ファルケンラスの過食者>一度裏返ったのち表返った伝書士>ボーマットの急使と変身しない伝書士」となる。例えばもし次のターンに2つのスペルを唱えるなら、1ターン目に伝書士をプレイする理由はない。
・もし相手がボーマットを除去できなさそうなら、最初にボーマットをプレイし、カードを溜めろ。追加のカードは追加のダメージよりも価値がある。これは特に、4マナスペルが0の軽いスペルばかりのハンドの時に当てはまる。もし相手のデッキがボーマットを気軽に除去できる、もしくはハゾレトがあるとかで手札を捨てたくないという時には、ファルケンラスの過食者を先に出すのが良いだろう。また、ハンドがとてもアグレッシブで、1点の差が重要な場面でも、過食者を先に出すのは正解だ。
・《陽焼けした砂漠》はプレインズウォーカーを殺すこともできる――マイナスを使って忠誠値が1になったニッサやチャンドラにトドメをさしたり、アン一門の壊し屋と組み合わせればリリアナを即座に落とせたりする。このように、砂漠は可能な限り手札に温存しておくのが吉だ。これによりライフを1点削れるという情報を相手に与える必要もない。例外は、ハゾレトかボーマットがあり、ディスカードするかもしれない場合だ。こういう状況では砂漠をプレイし、山を捨てるべきだ。
・もし早い段階でハゾレトで攻撃できそうなら、大抵やる価値がある。例えば、通常なら気にしないクリーチャーに削剥を使ったり、1~2ターン目にショックを対戦相手本体に使ったりする。
・このデッキはマリガンを許容する。ハゾレトは多くのカードより価値があるし、ワンマリガン、もしかしたらダブルマリガンから救い出してくれたりする。
・ファルケンラスの過食者の能力を忘れるな。必要になることは滅多にないが(場に1体、ハンドに1体必要)、ハゾレトやボーマット、そしてチャンドラの敗北のルーティング能力で使う時があるかもしれない。
・ボーマットを2体コントロールしているなら、手札を2回空にして、両方ドローするように積み上げることが可能だ。
・もし1ターン目に伝書士を出した後、相手が2ターン目に除去したい生物(巻きつき蛇とかね)を出してきたら、ターンをパスして伝書士を変身させてから、削剥を使えば良い。その手のデッキは表返させるような軽いスペルを多くは持ち合わせていないから、伝書士を変身させるのは攻撃して1点のダメージを与えるより価値がある。
・《屍肉あさりの地》は主に《王神の贈り物》デッキ対策だが、他にも使い道がある。例えば、僕はPTを通して、相手のケンラを追放したり、リリアナのマイナス能力に対応したり、イシュカナのトークン生成を止めたりした。さらに相手がプレイした《戦墓の巨人》を小さくしたり、《ウルヴェンワルド横断》でのサーチを咎めたりもできる。
・このターンアタックする気がないのに速攻クリーチャーをプレイするのは問題ない。アン一門の壊し屋2体と一緒に攻撃するのがベストなこともあるから、それがアンタップするのを待つのは理に適っている。攻撃できるハゾレトを敢えて立たせておくのもありだ。


その先へ

 今後、赤単使用者はかなり増えるだろうし、赤単を使っていないプレイヤーは当然それを打ち倒そうとしてくるだろう。成功するものもあるだろうが、大抵は失敗するだろう――このデッキはとても強力でポッと出でたまたま勝ったわけじゃないからね。とはいえ、ゾンビや打撃体、そしてBGは十分に太刀打ちできるし、近い将来、赤単が環境を席巻する可能性は低いと思う。
 もし赤単を使おうと思うなら、僕が使わなかったカードで考慮すべきはおそらく4枚目のハゾレトと《損魂魔道士》だ。僕はこれらが4枚必要とは思わなかったが、例えば伝書士と魔導士をそれぞれ2枚にするのはアリだろう。これなら他のマッチアップをそこまで崩さずにミラーを改善できる。
 サイドボードに関しては、《粗暴な協力》以外は全て気に入っている。というのもこれから守備隊を採用しようとする人は少ないだろうし、タフネス1のクリーチャーはなるべく減らそうとするだろうからね。今のところそれが有効に働くデッキはないから、これを採用する必要はないと思う。それの代わりに追加のピアや収集艇、もしくはセスみたいに《現実を砕くもの》をミラー用に採用しても良いね。



訳終わり

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